剣道家の皆様、先生、先輩、後輩が見事昇段をした際、お祝いのお酒で迷いませんか?
どんなお酒を贈ったらいいか? 金額はどのくらいがいいだろうか?
いろいろと悩んで、お酒を探しませんか?
なかなかこれだというお酒が見つからないまま名の通ったお酒であれば失礼にならないだろうと、
よく目にするお酒を選んで贈っていませんか?
これでいいのだろうかと考えたことはありませんか?
これぞ剣道家に贈る酒だというものがあればいいのでしょうが、そういうお酒は今迄ありませんでした。
私も皆さんと同じで、全国の酒蔵を探しましたが、剣道家に特化したお酒などどこも造っていません。
あたりまえですね。とても狭い市場のお酒を敢えて造る酒蔵など狂気の沙汰です。
それであれば、剣道家の為のお酒を敢えて造ろうと決意し、それに相応しい全国の酒蔵を訪ねて歩きました。
『鍛錬』という銘柄は、2019年から商標出願をしてこの銘柄に恥じない蔵元を探していたのです。
その中で新潟県糸魚川市の渡辺酒造店と巡り合い、剣道家に贈る昇段の酒『鍛錬』ビンテージを造る相談を始めました。
そしてようやく『鍛錬』が完成したのです。
何故、渡辺酒造店と組んで『鍛錬』を作ったか、少しご紹介致します。
渡辺酒造店のある糸魚川市根知谷は、日本列島を東西に分ける「糸魚川-静岡構造線」の断層の上にあります。
この断層を境に、東側の約1,600万年前の岩石と、西側の約4億年前の岩石が接しています。
そうユネスコ世界ジオパークの上に立つ酒蔵なのです。
根知谷を流れる根知川の上流部には駒ケ岳(標高1,487m)と雨飾山(標高1,962m)があり、
豪雪地帯の雪解け水が数千万年、数億年の地層に沁みこみ豊富な伏流水や地下水となります。
『鍛錬』はこの水を使用しているのです。
剣道も年月が技を磨き心を練ります。
地球という壮大な歴史の刻まれた土地に立つ希少な蔵なのです。
その土地で渡辺酒造店は、自社で苗から育てるドメーヌ方式の酒造りをしています。
酒米の苗は、通常ハウスの中での育苗が主流ですが、新潟県が開発した酒米「越淡麗」は、露地育苗で育てています。
それは厳しい環境にも耐えられる強い酒米だからです。
3月の霜の下りる日は苗の先が赤くしもやけになりますが、それでもじっと耐えて育っていきます。とても辛抱強い酒米です。
この酒米で『鍛錬』を造りたいそう考えました。
渡辺酒造店は育苗から田植え、そして稲刈り、精米、醪づくり、酒造りそして瓶詰と一貫して自社でお酒を造る珍しいドメーヌ方式の酒蔵です。
そうして育てた2020年の「越淡麗」は新潟県で唯一特等米の評価を受けました。
その「越淡麗」の特等米だけを使用して作ったのが、『鍛錬』2020ビンテージです。
昇段に贈るに相応しいお酒です。
もう一つ、渡辺酒造店は根知谷というテロワールを大切にしています。
日本は四季のある美しく、豊かな国土を持っています。それぞれの地域でその土地だからこそ出来る食物や果物があります。その土地だけが持つ特徴、それがテロワールです。技術は必ず真似され、追いつかれ、追い越されます。しかしその土地が持つ特徴は決して真似することはできません。
その土地の特徴を活かした酒造りをしているのが、渡辺酒造店でした。
剣道家の酒は渡辺酒造店にお願いしようと決断したのは、以上の点からです。
そして、酒造りも正しく鍛錬なのです。
「千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とす」と宮本武蔵の五輪書に書かれています。
稽古を努力に置き換えたのが酒造りです。
「千日の努力を鍛とし、万日の努力を錬とす」ここから『鍛錬』が生まれました。
最初に造ったのが、2020年「越淡麗」特等米100%の『鍛錬』2020ビンテージです。
720ml 900本限定の商品です。それしか出来ないのです。
いろいろな酒米を混ぜることで、いくらでも数は増やせます。『鍛錬』という銘柄で出すだけならそれでいいかもしれませんが、妥協は一切したくないと決めていました。
剣道家に贈る昇段の酒というコンセプトは絶対に外したくないと考えています。
このお酒の特徴は、瓶内熟成が出来るように1度火入れで出荷しています。
5度から10度で保管することで、3年、5年、7年と熟成度合いに応じて味に深みとコクが増してきます。
最初はフレッシュで爽やかな辛口純米大吟醸となっていますが、年月を重ねるごとに旨味が増して重厚感が出てきます。
円熟味が増してくるのです。
正しく剣道家に贈るために造ったお酒なのです。
剣道家でない方ごめんなさい。
このお酒は剣道家、又は剣道家に贈るための方限定商品です。
それは、この『鍛錬』の価値を十分わかるのが昇段した剣道家だと思うからです。
価値の分かる方の口に入ることで、『鍛錬』の良さが際立ちます。
昇段するためには、人並外れた鍛錬が必要です。
その試練に耐えて昇段した方への贈り物として価値を増してきます。
数千万年、数億年という大地、豪雪地帯での露地育苗、完全ドメーヌ方式での酒造り、特等米のみ使用、瓶内熟成での円熟味、
根知谷というテロワール、これら全部の価値が分かるにはそれなりの修業が必要です。
剣道と酒造り接点がないように見えるこの関係ですが、『鍛錬』というかけがえのない接点で結び付いているからこそ剣道家はこのお酒の良さを引き出してくれます。
全ての瓶には製造ナンバーが記されている900本のみのビンテージですが、今年の発売は300本のみです。
とても狭い市場ですが、剣道家にはこの酒しかない。そう言われることを願っての発売です。
数を追う売り方はしません。毎年200本から300本の剣道家限定のお酒です。
その為、ものがたり酒店のみの販売です。(蔵元でも販売はしていません)
是非、昇段の酒『鍛錬』を剣道家にお贈りください。
そして、昇段迄の道程をゆっくり語り合いながら『鍛錬』2020ビンテージを楽しんで頂きたいと思います。
次の昇段も『鍛錬』はお待ちしています。
ご注意
『鍛錬』は箱入りではありません。
剣道で使える手拭で巻いています。(発送は手拭で巻いたまま段ボールに入れてお送りします)
※手拭いに巻いて送るのは 720ml サイズのみとさせていただきます。
「ボディ」「余韻」「切れ」の3拍子をあわせ持つ重厚感のある、なめらかな味わいの辛口純米大吟醸です。
3〜5年寝かせることで味わいに深みと幅が広がる正しくビンテージものです。
瓶詰めしてすぐ発送させていただくため、お手元に届きましたら、先ず冷蔵庫へ入れて冷やしてお飲みいただくのがお薦めです。
果実香が口に広がりキレの良さを楽しめます。
また、一度火入れの瓶内熟成酒としていますので、3−5年間、5℃~7℃程度の温度(冷蔵庫)でじっくりと寝かしていただくことで、味に深みとまろやかさが増し、落ち着いた芳醇な味に変化します。
「山田錦」と「五百万石」を交配させて、新潟県が16年もの歳月をかけて研究開発した「越淡麗」特等米を使用しています。
今回、2020年度「鍛錬」ビンテージに使用する酒米は、特等米の評価を受けた希少価値の高い根知谷産「越淡麗」を100%使用しています。
フルーティなお酒に合う料理としては、白身魚の刺身や酒蒸しなど淡白な味わいの和食があげられます。
また、洋食ではホタテの貝柱のカルパッチョや白身魚のムース、生春巻きなどと相性がいいと思います。
熟成させてからお飲みいただくときは、ビーフステーキや鴨のロースト、 ウナギのかば焼きなど味がしっかりしている物との相性がいいでしょう。